夏にぴったりな爽やかブルーの作り方。

色づくり

心まで涼しくなる「爽やかブルー」を自分で作ろう

暑い夏、視覚的に涼しさを感じさせてくれる色といえば、やはりブルー系
その中でも「爽やかさ」や「透明感」がある青は、見ているだけで心がスッと軽くなるような魅力があります。

でも、「ブルー」とひと口に言ってもその表現は多彩で、実はちょっとした色の混ぜ方や明度の調整だけで印象はガラリと変わるもの。
この記事では、絵の具・デジタル・日常の色使いなど、さまざまな角度から「夏に映える爽やかブルーの作り方」をご紹介します。

涼感のある色をうまく取り入れることで、あなたの作品や暮らしがもっと心地よく、もっと魅力的になりますよ。

夏といえば“ブルー”!なぜ涼しさを感じるのか?

青は、色彩心理学的にも「涼しさ」「清潔感」「誠実さ」を連想させる色です。特に夏においては、冷たい飲み物・海・空・水辺など、涼を感じるモチーフの多くがブルー系で表現されます。

その理由は、人間の感覚に深く関係しています。たとえば赤やオレンジは「火」「太陽」など熱を感じるイメージですが、青はその逆。冷たい氷や海を連想し、実際に視覚的に温度を下げる効果があると言われています。

つまり、ただ見た目の好みだけでなく、**ブルーには“脳が涼しいと錯覚する力”**があるということ。夏にぴったりの理由が、ここにあるのです。

基本から解説!爽やかブルーを作る3つの混色テクニック

では実際に、絵の具やデジタルカラーで「爽やかブルー」を作るにはどうしたらよいでしょうか?
ここでは3つの方法をご紹介します。

1. 絵の具でつくる:シアン+ホワイト

最もシンプルで失敗が少ないのが「シアン」に「白」を加える方法。
シアンは青よりやや緑みがかった明るい色で、これにホワイトを足すことで透明感のあるブルーに仕上がります。水彩やポスターカラーでも応用できます。

2. デジタルでつくる:RGBや16進数で調整

例えば、PhotoshopやProcreateなどでは以下のような数値が目安になります。

  • 爽やかブルーのRGB:R=120 G=180 B=255

  • 16進数表記:#78b4ff

さらに彩度を少しだけ落とせば、よりナチュラルで「空気感」のあるブルーになります。

3. 光の世界:光源に青フィルターを重ねる

演出照明やLEDなど、光の世界で涼感を出したいときには青系の光フィルターが使われます。
フィルターの色を淡いブルーやミント系にすることで、強すぎない柔らかな印象に調整可能です。

「青だけじゃない」透明感と軽やかさを加える色の工夫

実は“爽やかブルー”を表現するには、青単体では足りないことがよくあります。ちょっとした色の足し引きで、印象がぐっと洗練されます。

白を加える:明度アップで軽やかに

白を加えることで、明るく空気を含んだような軽さが出ます。水色やスカイブルーはこの典型です。

緑を加える:ミントブルーに変化

ほんの少しだけ黄緑やエメラルドグリーンを足すと、夏らしいミントブルーに。
自然界にある“水辺の色”を連想させるため、植物やガラスと相性抜群です。

灰色を加える:落ち着いた大人ブルーに

グレーをほんの少し混ぜると、ややくすんだスモーキーブルーに変化。爽やかさと同時に上品さや知性を演出したい時におすすめです。

印象を変える!ブルー系の色味バリエーション

爽やかさと一言にいっても、ブルー系の中には様々な表情があります。ここでは代表的な色をいくつかご紹介します。

  • スカイブルー:白が多めの青空色。軽やかで明るい印象。

  • ターコイズブルー:青に緑を加えた宝石のような色。海辺やアクセサリーにも使われます。

  • アイスブルー:やや青みがかったシルバーのような色。涼感があり、高級感も。

  • ミントブルー:青+緑+白の絶妙バランス。夏の配色にぴったり。

  • セラドンブルー:淡くくすんだ陶器のような青。ナチュラルなインテリアにも◎

それぞれの色がもつ“温度感”や“雰囲気”を意識して選ぶと、作品やコーディネートの完成度が一段と上がります。

夏のシーン別!ブルーを活かす配色アイデア

「ブルーを主役にしたいけど、他の色とどう合わせればいい?」
そんな疑問に応えるため、夏によく使われるシーン別に配色のコツをご紹介します。

海辺のイメージに:ブルー×ホワイト

マリンテイストの王道。青と白の組み合わせは清潔感があり、視覚的に最も涼しさを感じます。

風を感じる空間に:ブルー×グレー

室内や雑貨の配色におすすめ。くすみ系のブルーと淡いグレーを合わせれば、落ち着いた印象に。

元気な夏っぽさを演出:ブルー×イエロー

補色同士の組み合わせでポップな仕上がりに。SNS映えを狙いたいときやファッションに。

ナチュラル感を出す:ブルー×ベージュ

自然素材やウッド系インテリアと組み合わせると、爽やかでありながら温かみも演出できます。

アナログ派・デジタル派どちらもOK!表現別ブルーの作り方

どんな手法でもブルーは使えますが、使う素材によって色味の出方や混色のコツが変わってきます。

アナログ(絵の具・色鉛筆)

・水彩なら“にじみ”を活かしてグラデーションを
・アクリルなら不透明感を活かしてシルエットを強調
・色鉛筆は何層にも重ねて深みを出すのがコツ

デジタル(PC・スマホ)

・透明度(不透明度)を調整して空気感を演出
・レイヤーの重ね方で光感・水感を演出
・ブルー系のテクスチャ(波、雲、ガラスなど)を取り入れるとより印象的に

まとめ:涼しさと癒やしを届ける“夏色ブルー”をあなたらしく

爽やかなブルーは、ただ見た目が涼しいだけでなく、心にすっと風が通るような癒しも与えてくれる色です。

混色のコツさえつかめば、自分だけの“夏ブルー”を自由に表現できるようになります。
ほんの少しの工夫で、作品・写真・暮らしの中に清涼感という彩りを加えてみませんか?

色にできることは、想像以上に大きいもの。
この夏、あなたのブルーが誰かの心を少し涼しくしてくれるかもしれません。

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